ジェフ・バックリーを聴いていると、今もし彼が生きていたら、と言うことを考える。

3回くらい結婚して、サードアルバムくらいで大傑作を発表して、独立系のレコード会社を興して潰して、愛人から子どもの認知訴訟を起こされ、音楽学校を作って落ちこぼれを優しく受け入れて、世界の森林伐採問題に口をはさみ、ヘロイン中毒を隠ぺいするので必死のズラのおっさん、てな感じか。

1作目は傑作(グレースね)で、3作目は最高傑作(日曜の朝の不幸とかそんなタイトル?)。4作目は問題作、5作目は通好みの逸品とされる。6、7作目は微妙だね、というのが世の評判。8作目リリースは、自身の薬物中毒克服如何でしょ、てな様子。

ジェフ、1作を残して死して正解と言うべき。世の中すべてが必定、故に、これ自然の理なり。